「ちょっとちょっと〜!!

何でかわいい妹を
無視するの!?」




「あのなぁ………

言っとくが…行かないぞ?」



「えぇー!!?」




おれがさらっと言うと、
莢はあからさまな
オーバーリアクションをとった。



――ったく………
朝からうるさい………




おれは莢の頭をコツンと叩き、
再びシャワーを浴びに向かった。





………が、またもや阻まれた。





「たまにはいいじゃん!!!


約束してた咲は風邪引くし………

りっちゃんもなっちも朋恵も
無理だって言うんだよ!?


このままじゃチケットもったいないよ〜………」