あたしの頭の中は混乱寸前…
いや混乱していた。
なんとか頭の中を
整理しようとするが
全く理解できない。

何で男子だらけなの??
あたし学校を間違えて
男子高に来た?
いや違う…
クラス表、見たし…
じゃあ何で男子が
たくさんいるの???

一人で悶々と考えていると、
教師っぽい人に

「おーい、君。
大丈夫かぁ?」

その声にハッと
あたしは我にかえる。

「あっ…すみません」

「まー、男子だらけで
ビックリしたのは分かるが、
早く席につきなさい。
君の席は言わなくても
分かるよね…ププッ」

教師なのにバカにするなんて
最悪なヤツー

なんて思いながら
教室に一つだけ
空いている席に座った。