そう言われて気がついた。
彼の制服を見ると、
麟聖高校の校章が
胸ポケットにある。


学年も同じかな?
でも見た目は…
先輩かな。
とりあえず
1人で遅刻するよりは
2人のほうがマシ。


そう思ったあたしは

「はい。
頑張ってついて行きます」

と言うと彼は
不思議な顔をした。

「ねぇ…何で
さっきから敬語なの?」

「えっ、だって見た目が…
先輩だから?」

彼はビックリしたが
すぐにこう言った。