ドンッ


あたしは勢いよく
誰かにぶつかった。

「いったいな~」
誰よ?

そう思って前を見ると
一人の男の子がいた。


「イテテ…
あっ、ワリ… 大丈夫?」

そう言って彼は立ち上がり、

「ごめんなぁ、ぶつかって」

と言いながらあたしに
手を差し出してきた。

「あたしの方こそ
ごめんなさい。
急に、飛び出しちゃって…」

手を掴みながら言った。
よく見ると、髪は茶髪で
顔立ちがスッとしている。
身長も高いほうだ。