「あら、神崎さん。
目が覚めたのね。
体調はどうかしら?」

白衣を着た女の先生がいた。

「だいぶ良くなりました。
あの…それより…
この人は誰ですか?」

「えっ、あぁ彼のコトね。
式中に倒れたあなたを
彼がここまで
運んで来てくれたのよ。
式に戻るように言ったけど
言うことをきかなくて…
心配だったみたいね。まぁ…
寝てるのは許してあげて。
でも、そろそろ
起きてもらいましょ。
コウ君、起きなさい」

先生は、そう言いながら
起こしている。