パイプ椅子に座ると、

「ハァ…」

自然にため息が出ていた。
すると、隣にいる苦手クンが

「ため息すると、
幸せが逃げるってさ。
まぁ、お前には
幸せなんて無いかもな…フッ」

カチンッ
いくら陰口たたかれたって
無視できるのに、
なぜかこの苦手クンだけには
ムカついてしまう
自分がいた。

「うるさい!!
別にあなたに心配される
筋合いなんかないっ」

あっ…ヤバイ…
今、式の真っ最中じゃん…

案の定、周りはシーンとして
こっちを見ている・・・・