「あまり面倒な事に巻き込まないでいただきたいがね?」

王様は少し冷や汗をかいて話始めた。

「実はオリオの事なのです……」

話始めると大臣の顔が青色に染まり始めた……

「王!!部外者にあれを話すおつもりか!!」

王様は少しも狼狽えず大臣を睨んだ。
「彼は部外者などでは無い!娘の命の恩人だ!!黙っておれ!!」
大臣はしゅんとへこんだ。

周りにいた兵士達は呆気にとられ開いた口が塞がらないようだ。

王は話を始めた…

「ヴィンセント殿、娘は命を狙われているのです……理由はたぶんこの国を乗っ取る気なのでしょう………お願いです、少しの間でも良いのです、力を借していただけないでしょうか?」

ヴィンセントは長めの髪を後ろにかき回した…

「やっばり面倒事かよ………」