騒ぎの後

ヴィンセントはカウンターに置いたビールを黙々と飲み続けた。

周りの人間がざわついてヴィンセントを見ていた。

「はぁ………」

マスターは頭を抱えて呻いていたがあいつらが金を払って少しご機嫌であった。

ヴィンセントが金を置いて出ていき、すぐ左に見える城を見つめた。

「ブラインドねぇ~」

そう言って帽子を深く被るとオレット達が待つ鍛冶場へと戻っていった。