「お姉ちゃん…暴虐の世界にようこそ。ゲームの始まりです。」


「はっ!?」


「俺の名前はスタット。今から姉ちゃんをゲーム会場へ案内するから、ついてこい」


少年は突然真面目な顔になって話し出す。


「えっ…あの…」


「大朔だろ?あんた大朔に連れてこられたんだろ?じゃあ参戦するしかないんだよ。花瓶割っちまったしな!」


「それはさ、君がぶつかって来たからでしょ!?」


「まぁな…そんな事今になったら仕方ないだろ。早く来いよ」


スタットは無表情で歩き出してしまった。