「えっ…あっ…コレ?」


私は花瓶を渡そうとした。その時、さっきの少年が走って戻って来て私に激突して来た。バランスを崩した私は思わず花瓶を離してしまった。


「あっ!!」



―ガシャーン



花瓶は足元で粉々になった…。目の前の男の人達はみんな顔面蒼白状態………。


「あっ…ごめんなさい…。」

男の人達はざわめきだした。

「やばいな…」


「まずいだろ…」


「殺されるぞ…」


1人の人が叫ぶ。


「逃げろーーっ!!!」



一瞬で私の周りからは人気が無くなって、少年と2人きりになってしまった。