「何が言いたいの?」


「いえ…薔薇に触れないようにしたら、怪我もしないかなって…それに指に刺さった刺1本と打ち首では…ちょっと…。」


「マナ…?私は薔薇が好きなの、私みたいに美しいでしょ?だから腐るほど植えたいのよ。」


「でも、アルコットさんは指1本どころか、腕も顔も足も全て傷だらけでした。では、アルコットさんが王妃が怪我をしたからって薔薇を切ったら…どーしますか?」


「打ち首ね!」


「では、あの庭園に王妃様が薔薇を鑑賞しやすいように、薔薇を少し抜いて通路を作ったら?」


「薔薇を汚したら打ち首よ!」

王妃の顔は噴火寸前の顔だった。でも、私はやめなかった。ここで引き下がったらアルコットさんは打ち首だから。