それは彼が私に対してセックス意外の何かを求めている証拠。
ただ単に男としての支配欲なのか、なんなのか私には分らない。

だが、私にとってそれはルール違反でしかないのだ。

「本気。……はい。」

グラスに注いだお茶を手渡して、そのままソファーに腰を降ろした。

「でも、なんであんないきなりなんだよ!」

「じゃあ、聞くけどアンタは私に何を望んでんの?」

荒くテーブルに叩き付けるようにグラスを置いた、貴弘を睨んだ。

「……何って、俺は今まで通りお前と一緒に居れたらと…」


そう言うと俯いて私の前に胡座をかいて座った。

「ふ~ん、今まで通りねぇ…。でも、無理。」

「……やっぱ…俺に飽きた……からか?」

何故か恐る恐る聞く。

「半分当たってる。」

「じゃあ、その半分はなんだよ?」