「ふっ、何これ…」
翔が残していった置き手紙を読んで鼻で笑う。
意味わかんない。
ただ分かるのは彼なりの優しさだってこと。
こんなこと言うと、ひねくれ者と呼ばれてしまうのかもしれないが、そんな言葉も優しさも欲しいなんて思わない。
はぁっと溜め息をついて、眠たい体を引きずって洗面所に向かう。
顔を洗って、歯みがきも終えて、改めて鏡に映る自分の顔を見る。
昨日飲んだ酒と十分とは言えない睡眠時間によって、ひどくむくんでいる。
「ブサイク…」
そう呟いて洗面所を後にした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…