実々の寝顔を見て昔のことを思い出した。

あのとき決心したことは今でも変わらない。
きっとこれから先も。

「ずっとだよ…」
そう呟いた。

何を思ったのか、自分の手が実々の顔に伸びているのに気がついた。
あと数センチ伸ばせばその寝顔に触れることが出来る。
ハッとして手を止めた。

俺は何がしたい?
その顔に触れてその後どうする?

答えは簡単だ。
俺はキスしようとしたんだ。
友達である実々に。

俺は最低だ…。