諒二には言えないようなことも、美都子には言えた。
例えば、家庭の事情とか。

美都子は泣きながら話す私と一緒に泣いてくれた。

“私達がいるから、大丈夫”

私がずっと欲しかった言葉を彼女は言った。

それだけで、今までの人生が救われた気がした。


美都子も私には何でも話してくれた。
悲しいことも、嬉しかったことも。


諒二がいて、美都子、瑶太がいる。


見える世界が変わった。

心から幸せだと初めて思えた。


ずっと、ずっと、この幸せが続きますようにって何度も願った。