もう、驚き以外何もなかった。
今まで流れてた涙はピタッと止まった。


「何かあったのか?」

そう言って私の隣りに座った。

「……アンタには関係ないし。」

こんな情けない顔を見られたくなくて下を向いた。


「まぁ、確かに。でもさ、好きな奴が泣いてんの見て放っておけるわけねぇよ。」


「罰ゲームのくせに…。こんなときまで私をバカにしたいの?」


「はぁ!?罰ゲームってなんだよ。意味わかんねぇし。」


「だから、私を好きって言うのが罰ゲームなんでしょ?本気でこんな奴好きになってくれる人なんているわけない。」


だってそうでしょ?
親にも愛してもらえない人間が誰かに愛される資格なんてないんだから。