「それだけ春日が特別ってことなのかな?」


「亮くん?」


「…春日、ありがとう。」


「え…?」


「春日のおかげでクラスにも馴染めてきてるし…友達も何人かできたよ。毎日、楽しいし…全部春日のおかげ。ありがとう。」


「………そんな…ことないよ…」


ありがとうなんて…私には勿体ない。


だって、私は亮くんがクラスに馴染めてることに嬉しい反面…嬉しくないと思ってるところもあるから。


だから…ありがとうなんて言われると苦しいよ…


「あ、授業始まるね。急いで食べないと…」


そう言ってお弁当を食べ始めた亮くん…


前よりも感情豊かだし…すごくいい顔をするようになった。


亮くん…、なんだか寂しいよ。
私は全部、自分のためにやってたんだよ。


亮くんがどんどん遠くに行っちゃいそうで私は怖いよ。