「こうきぃっ!いやぁ!!」


俺はピタリと手を止めた。

この言葉を待っていたから。


『な?無理やりされんの嫌だろ?
 軽い気持ちで抱かれてもいい
 なんてもう言うな。分った?』


初めから俺は

清をプールサイドなんかで

ヤるつもりはなかった。


ただ…清が男を分ってない事に

焦っただけなんだ。


「こぉ…きぃ…。
 ごめッなさぁいぃ!!」


綺麗な瞳に涙をいっぱい溜めて

俺に抱きついてきた。


『分ればいいんだよ。俺こそ
 …怖い思いさせてごめん。』


清は顔を必死に振りながら

ただ俺に泣きついた。