事故を起こした相手からは毎月手紙が届く、お金も一緒に添えてあるんだ。

どれくらい入っているか気になって俺達三人は、叔父さんに内緒で封筒をそっと開ける。

すると、2万円が入っている。

それは、俺が知ってる中でもひと月だって止んだコトは無い。

叔父さんは、それが届く度サングラス越しに不機嫌そうな表情を浮かべる。

手紙の内容はいつも 、挨拶と世間話と事故を起こしてしまったコトへの後悔。

それを淡々と描いている。

本人は、恐らく許しを請おうとしているんだ。

ガキの俺にも分かる。

手紙の送り主は叔父さんの気持ちなど何一つ考えていない。

叔父さんは可哀想だと思う。

自分の人生をねじ曲げた張本人に、ひと月に一度、会わなければいけないのだから。

手紙というものを通じて。