教室の窓から、桜の花びらがヒラヒラ揺れる。



窓を開けると、暖かい風が顔を撫でる。



「私、パティシエになりたい。

パティシエになって、

世界中のお菓子を作るの。」



「貴女ならなれますよ。

深也美(ミヤビ)様。」



「そうよね。頑張るわ。」



「はい。

頑張ってくださいませ。

では、帰りましょうか?」




帰ろうとしていると、背中を押される。



私は窓から真っ逆さまに落ちていった…。