お風呂から出ると、レオはすでに寝ているようだった。


二つあるシングルベッドの一つに、潜り込むようにして眠っていた。



「レオ……もう寝た?」


「………」



返事のない後ろ姿に話しかける。



「あたしも、一緒に寝てもいい?」


「………」




あたしは肩を落とし、自分のベッドに入ろうする。



その時、やわらかい手に、指先をつかまれた。



「いいよ。一緒に寝よう」



小さく、声がした。



見下ろすと、いつの間にかレオは掛け布団から顔を出して、あたしを見て微笑んでいた。