「まったく…。あいつら俺らがいること忘れてんな。」


呆れながらも嬉しそうなメガネくん。


「そうだね。でも、二人がうまくいってよかった♪」

これでお兄ちゃんもこれからは幸せになれるかな。

自然に私も笑顔になる。


「そういえば琉也さんは、いつからお兄ちゃんが私の事でいろいろ責任感じてるって知ってたの?」

ちらっと隣にいるメガネくんを見た。


「楓が大学やめるって言った時に聞いたんだ。」


「そっかぁ。」

そんな事話すなんて、お兄ちゃんとメガネくんはほんとに仲良しだったんだなぁ。