「そんなに辛そうな顔するなら何で付き合えないの?!」


「……。」

お兄ちゃんは黙ってしまった。



「望のためだよ。」


沈黙を破ったのはメガネくんだった。


「私のためって…??」


「琉也っ!!」


お兄ちゃんがメガネくんを止めようとした。


「もうここまで聞かれてたら隠しきれねーだろ。」


「琉也さん!
お願い!教えて!!」


私はメガネくんの腕を掴んだ。