「楓…。」 メガネくんはそっとお兄ちゃんの胸倉をつかんでいた手を離した。 「琉也、ゴメンな。いろいろ心配かけて。 でも、俺はこれでいいんだ。」 お兄ちゃんがニコッと笑った。 「…ほんとにいいのかよ? 望のことならもう大丈夫だぞ?」 えっ? 私―…?!