30分後―…
今日もお兄ちゃんと雪乃は二人の世界へ…。
そろそろ私は帰ろっかな。
そっとドアに手をかけた。
「そういえば楓さん。琉也先生の好きな食べ物って何か知ってます?」
?!
雪乃は突然何言っちゃってるの?
バッと雪乃の方を見る。
「琉也の好きな食べ物?う〜ん…ハンバーグかなぁ?
雪乃ちゃん突然どうしたの?」
「ううん。何でもないんです♪
ところで楓さんは何が好きですか?」
「俺は〜…」
お兄ちゃんが話してる途中で雪乃がニヤっと笑ってこっちを見た。
「…っ!!」
バンッ
私はおもいっきりドアを強くしめて病室を出た。
「のんのやつ…どうしたんだ?
ドア壊れたらどうすんだよ?!」
「急用でも思い出したんじゃないですか?
楓さん♪望のことはほっときましょ。」
ニッコリ笑顔の雪乃であった。