本当はすぐにでも涙目の美月を抱きしめたい。

抱きしめて、俺が好きなのは美月だけだって言いたい。

だけど・・・。

俺に美月う幸せのする資格なんてない。

「そっか。
私先行くね!
じゃあまたあとでね!」

涙目で美月は言って、撮影現場まで走って行った。


 ごめん。

ごめんな美月。

撮影中はずっと美月のことだけ愛すから。

俺の気持ち、全部かけるから。

だから・・・ごめん。

「彰!私達もいこ?」

彩未が彰の腕を引っ張った。

「よし行くか!
俺今日頑張るからな?」

「彩未が咲やりたかったな~。
だってそっちのほうが雰囲気でるじゃん?」

そんなことねぇよ。美月とやるほうが雰囲気でるよって言おうとしたけどやめた。