練習が終わると、美月はそそくさとホテルに帰ろうとした。


美月が帰ってしまう。

やっと二人きりになれたのに・・・。

「美月!」

気が付くと美月を呼んでいた。

「ん?なに?」

「あっあのさ!・・・俺明日は絶対遅れないからまた練習しようぜ!」

って違うだろ!

もう少し一緒にいようって言うはずだったのに・・・。

「・・・わかった!んじゃまた明日ね!」

笑って美月は答えた。

美月がホテルに帰ったあと、嬉しさで高ぶる気持ちを抑えて彰もホテルに帰った。