「美月ごめん!待った?」

仲良く電話してる二人をもう見たくなくて彰は美月の名を呼んだ。

「あごめん。
また後でかけ直すね。
うん。ばいばい。
・・・彰遅い!
何分私を待たせんの!?」

「悪ぃ悪ぃ。
つかさっきの誰から?」

気付けば口走っていた。

「え?・・・学校の・・・友達」

美月は嘘が相変わらず下手だな。

顔に翔也からだって書いてある。

でも『翔也からだろ?』と美月に聞き返すのが嫌で話をそらす。