時々自分が嫌いになる。

彩未に嫉妬している自分に。

自分から手放した彰に向ける想い。

目の前でやめてよ。

耐えられないよ。こんなの。


美月は立ち上がり、彰達から遠いソファに座った。

「それではみなさんそろったので、テレビ局のほうに出発します!」

美月達はバスに乗った。

席はさっきと一緒で、彰は彩未の隣に座っている。

美月はその斜めうしろ。