七時になり、美月はロビーに向かった。

ロビーには彰がソファに座っていた。

すると彰は美月気付き、手招きをした。

美月は彰の向かい側の席に座った。

「なに?」

「美月さ、七時まで何やってた?」

突然意味不明なことを聞かれ、美月は驚いた。

「は?何やってたって・・・。
台本読んでたけど。
・・・彰は?」

「俺?
俺は寝てたよ」

・・・嘘。

彰嘘ついてる。

人一倍熱心な彰のことだから、きっと寝てない。

てか部屋隣だからかな?

どたばたしてるし、歌声は聞こえるし。

多分今度のコンサートの練習してるんだと思うけど。