「で、でもさ今度の撮影海だろ?
だからそこでやったほうが雰囲気つかめると思うんだけど!」

何必死になってんだ。

これじゃ片思い中の男子じゃねぇか。

「・・・うんそうだね。
いいよ。
明日の撮影終わったら海行くから」

下を向きながら答える美月。

きっと俺顔なんか見たくねぇんだろうな。

「じゃ待ってるから」

「うん」