そう、そこには名前があった。







彼の名前が。






買ってもらったばかりの子供用の自転車に彼の名前…。








”なんで。。。”




”なんで亮太の名前なの?”








”やっと気付いたか!”




なんて、軽いノリの彼。








???






”どーゆーこと!?”









”違うんだよね。。。”









???








”オレ、『亮太』って名前じゃないんだよね。


『亮太』はうちの弟。”









”は!?”




言葉を失った。






……………。





何を言っているんだろう、この人。。。








”え。。。




どーゆーこと?




。。。。。





え。。。





騙してたってこと?”









”違うよ。。。”







……………。







……………。







またしばらく沈黙が続いた。