ドライブを楽しんだ私達は、亮太の地元に立ち寄った。





彼の通った中学校の前を通り、近所の商店街を抜けて公園へ。








こういうのってすごく嬉しい。





私の知らない、彼の今までを少し教えてもらったような、彼の一部を少しおすそ分けしてもらったような、そんな感じ。










そして彼が言った。






”見せたいモンがあんだけど…”








??







”うん。。。?”









なんだかわからないまま、とりあえず後をついていく。












”ここの2階がオレん家。”









着いたのは彼の家の前だった。





”ホラ、名前あんだろ?”郵便ポストの彼の苗字を指差す。



”ホントだ~”








”で、これが弟のチャリ。この前誕生日でさ。
新しいの。”




歳の離れた弟のいる彼は、子供用の自転車を指差す。





”へぇ~。 カワイイね~!”











少しの間があった。










”あのさ。。。





何か気付かねぇ?”









???




”気付かねぇ?って。。。何を?”









彼はまた弟の自転車を指差す。









”ん…?”



自転車には名前が書いてあった。









”うん…。”








???








?????


















!!!








!!!!!