「ボタン」

あなたを何度目で追っただろう

あなたと話すたび顔が火照る

春夏秋冬変わる窓の外は私を焦らし

思いを伝えようと何度も携帯を開いては閉じた

あなたと私の距離は近いけれど

けして友達の距離は縮まない

そんなあなたは私に言った

あの子が好きと

伝えられずに消えた言葉も

まだメールに残ってる

送信ボタンはもう押せないね

いつか消えるのかなこのメールも、この思いも

涙はもう止まったけれど

私はまだボタンを押せない