次の日、あたしは久しぶりに、ご飯を食べた。



「何でそんなに元気になってんの!?」



と言うように、家族は驚いていた。


勿論、学校にも行った。



「陽奈〜もう、大丈夫なの!?」



教室に入ると、桜が飛びついた。



「もう、元気元気!!」



あたしは笑った。



「ホント…良かった。颯斗君、元気になるといいね!!」


「うん。なるに決まってるじゃん!!」



颯斗は絶対助かる。


何処からそんな自信が湧いてくるか分かんないけど、とにかく助かるって。


さう願ってる。



でも、そんな願いは勢いよく崩れ去った。



「ここはχを…」



どうでもいい数学の授業の時…


そして、あたしの誕生日の日…



事件は起こった。