放課後。 また女の子から呼び出しがあった。 清楚で内気な感じの、可愛らしい女の子。 「あのっ…朔夜さまのこと…すきなんですか?」 びっくりした。 誰もそんなこと訊いてこなかったから、全く考えてなかった。 私が何も言わないのを、肯定、ととったらしい。 彼女は私に頭をさげ、俯いたまま、目を真っ赤にして走って行ってしまった。 まだ何も言ってないのに… 『すきなんですか?』 女の子の言葉が、ぐるぐる回る。