会社再興の重圧。 責任。 期待。 何もかも投げ出し、綾香のもとへ行けたなら。 そんな、弱音を吐きそうな自分に腹が立つ。 綾香の声をきいたら頑張れる。 反面、綾香の声をきいたら、甘えてしまいそうな自分もいる。 そんな矛盾を孕みながら、俺は日々を送っていた。