雅は笑っていった。 「ビジネスの話をしましょう? あなたは文句を言わずに、若くて有能な高校生社長をやる。 私は綾香お嬢様に手を出さない。 そうよね?」 俺は苦々しく頷いた。 「私は高校生顧問。 高校生の社長と顧問。 なかなか素敵よね?」 どこがだ、ままごとじゃあるまいし、という言葉を飲み込む。 綾香を守るために。