再びの沈黙のあと、口を開いたのは雅だった。



「社長には、仕事と学校に専念して貰わないとね。

それに……

あなたのお父様の不祥事の後始末、結構大変だったのよ?」



「後始末をしたのは、あなたのお父様ですよね?

あなたじゃない」



雅は目を細め、笑った。



「そうよ。だから?」