私は学校へ戻った。 時間は二時間目の授業が始まった頃だ。 校門のところに、ぽつんと塀に寄りかかっている人がいた。 「あ……」 さっき、朔夜の番号を教えてくれた女の子だ。 彼女は私を待っていたらしく、私に気づいて会釈した。