授業に出るどころか、トイレから出ることすら億劫だ。 また酷い顔になっているだろうから。 しばらく考え込んだ私は、最終手段として、父に朔夜の行方を訊くことにした。 いてもたってもいられないので、今日は家に帰ろう。 授業が始まってる今なら、廊下を歩いてる人は少ないはず。 私はそっと廊下に出てみた。