「そだね……」 奈津紀に視線を戻したそのとき。 運命のイタズラか。 奈津紀のずっと後ろに、朔夜を見つけた。 あれは……ドラキュラ? ご丁寧にマントまで。 動きにくそう……暑そう……でも…… 「悔しいけど、格好いい」 涙目の私の視線をたどり、奈津紀も朔夜を見つけた。