「………しばらく、一人にしてくれないかね…」


私は珠奈達に言った


「…わかった。」


一言返事をすると、不思議そうな顔をして、博物館の奥へと消えていった。



「…ふぅ……。」


私は、ゆっくりと目を閉じた−−−−−−−−−−−









−−−−−−−−−−−−−−私は、弥生。





なぜ今と名前が違うかって?


それは、あの子達もそうなんじゃ。


「珠奈」と「梓衣」。


そして「陀羅」





これらはすべて、偽の名前。




本名は、とっくの昔に捨てた。




いや、捨てられた。












いつもいつも、涙が出そうになる。




あの事を思い出すと−−−−−−−−−−−−−