梓衣の指先をみると――― ……え? あれは……… この辺で1番大きい、昔から最近のことまで詳しく書かれている博物館がある。 ここまでは普通だけど、その入口には―――… 「陀羅ばあちゃんっ!?」 言うが早いか、梓衣が陀羅ばあちゃんのとこに走っていった。 あたしも、その後を追った。