「そういえば梓衣、休み時間なのになんでフル装備なの?」


「…それは………」


と、あたしの方をちらっと見る。


「な、何よ」


なんかいけないことでも聞いた?


不安になりながらも、まだあたしの方を見ている梓衣に、
笑顔を返した。


「あのね、陀羅ばあちゃんが」


話し始めた梓衣は、なぜか泣きそうになっている。


「陀羅ばあちゃんが?」


あたしも不安になって聞き返す。



―――陀羅ばあちゃんとは、あたし達の中でもだいぶ当たると評判の占い師だ。



「まさか、死んだの?!」


陀羅ばあちゃんが死んだら、

とても困る。



だからあたしは、必死の形相で聞いた。



しかし梓衣は、黙ったまま首を横に振った。



…ほっ。


死んだんじゃなかった…。



そう思っていると、


また梓衣が口を開いた。