上機嫌な感じで一樹は去った。

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「…なんなのよっ。」

『みぃチャン♪』

「一ノ宮…くん?」
『そんなに怒んないの。可愛いお顔が台無しだよ??』
「…だって、智…あ。ごめん……」
『みぃチャンも、モテモテだね♪俺よりいい奴、居るのに…』
「一ノ宮くんより上なんて居ないよ!!」
『そうなの?…なら。安心かな♪』


「美由ちゃんッ!!」

この声…
「…か、ずき?」
一樹が走ってきた。
「あんな。今日から、俺等は恋人同士だ。」
息を切らしながら一樹が言う。
汗だくながらも、笑みを浮かべているのは分かる。