「え~?この問題わからないの?」


「え、うん・・・。」


・・・ひかれるかな・・・?


こんな簡単な問題できないし・・・


はずかし~~~!


「よかった~~!」


え・・・?何が?


「あい、超まじめそうに見えたから


うちがおいてかれると思ってたんだも~ん!」


・・・おいてかれる・・・??


「おいてかれるって・・・??」


「だから~、勉強うちできないから


あいばっかりに教えてもらうはめになるかなー?と思って!」


「そんなことないよ~!」


そんなことないって明るくふるまったけど・・・


あたし、そんなにまじめに見える!?


けっこうメイクこいし・・・髪の毛も


ちょっとだけど染めてるし・・・


ピアスつけて、ミニスカートでルーズソックスはいて・・・


そんなにまじめ!?


まじめ・・・この言葉はあたしのだいっっっっっきらいな言葉だ。


昔、まだあたしが小学5年生のとき・・・


あたしたちはある女の子をいじめていた。


その女の子はそばかす、めがね、天然パーマの


最悪のパーツだけがそろったすごくブスな女の子。


大都会から来たその女の子は


ここの田舎の暮らしに馴染めずにいた。


男子にもきらわれていた。


その女の子が、まさにまじめ中のまじめだったのだ!