結局、長谷川とはそれ以降口を聞くことなく学校が終わった 絢香は帰り支度を済ませ下駄箱に向かう 沢山の生徒が賑やかに帰る中、絢香は一人だった 入学して以来ずっとだ それは見た目が真面目だとか暗いからと言う理由ではなく何か近づけないオーラを放っていたからだ 風貌だけでは本質は隠せないようだ そんな中いつものように靴を履き変え校門を出ようとした その時だった 『おい新庄!』 ………