長谷川が振り返ると、そこには田中先生にセクハラ紛いな事をされた杉本が立っていた



さっきまでの和やかな空気が変わる



なぜなら杉本は

クラスで3本の指に入る人気者の一人だったからだ



男子の視線が痛い中
長谷川は口を開く



『ど…どうしたの…?』



『あの、さっきはありがとう。』



『い…いいよ。お…お礼なんて…』



『でも…私のせいで放課後…』



長谷川はニコッと笑顔を見せる



『き…気にしないで…だ…大丈夫だから』



そう言うと長谷川は席を立ち教室を出て行った




………