長谷川 裕也



普段一言も喋らない言わばオタク系


背恰好は人並みだが髪が長くメガネを掛けていて


その素顔を見た者はいない…


そんな長谷川が口を開いた


先生も目が点になっている


数秒、沈黙が続き先生が我に返った



『長谷川〜。何を言ってるのかな〜!?後で職員室くるか〜!』



少し強い口調で威嚇した

だが長谷川は怯む事なく坦々と答える



『解りました。後で行きます!なので授業を再開してもらえますか?』



『なんだと……』



田中先生は言葉を失い不機嫌に授業を再開する事となった



長谷川くん…ちょっとまずくない…?


絢香は心配しながらも助ける事が出来ない自分が不甲斐なかった




………